― 実際に働いた経験から見えたつらさと対処法 ―

コールセンターの仕事は、比較的求人が多く、未経験でも始めやすい職種として知られています。

コールセンターといってもとにかく幅が広いです。
通販会社の受電業務やスマホやパソコンの使い方を教える部署、クレーム専門窓口等々

電話でお客様の問い合わせに対応する仕事なので、「デスクワークで体力的には楽そう」と感じる人もいるかもしれません。

しかし実際に働いてみると、体力的な負担は少ないものの、精神的なストレスが大きい仕事であることと感じます。

電話という顔の見えないコミュニケーションの中で、さまざまなお客様に対応しなければならないからです。

私自身も様々なコールセンター業務を経験しましたが、働く前のイメージと実際の仕事の内容には大きな違いがありました。

この記事では、コールセンターの仕事がなぜ精神的にきついと感じられるのか、そしてそのストレスにどう向き合えばよいのかを、経験をもとに整理してみたいと思います。

コールセンターで精神的にきついと感じる理由

強いクレーム対応がある

コールセンターの仕事で最も精神的に負担が大きいのは、クレーム対応でしょう。

もちろんすべての電話がクレームというわけではありませんが、不満を抱えたお客様からの電話がかかってくることは少なくありません。

例えば、商品の不具合やサービスのトラブル、手続きの遅れなど、さまざまな理由でお客様は電話をかけてきます。
中にはすでに強い怒りを抱えている方もおり(部内で「温度が高いお客様」という言い方をしていたセンターもあります)、電話がつながった瞬間から厳しい言葉を受けることもあります。

怒鳴られたり、長時間にわたって責められたりすることもあり、そのたびに冷静に対応しなければなりません。こうした経験が重なると、精神的な疲労を感じやすくなります。

自分に責任がなくても謝らなければならない

コールセンターでは、担当者は会社を代表して電話を受けています。
そのため、問題の原因が自分にない場合でも、まずは謝罪する必要があります。

例えば、配送の遅れやシステムのトラブルなど、自分ではどうすることもできない問題についても「申し訳ありません」と伝えなければならない場面があります。

このように「自分が悪いわけではないのに謝る」という状況が続くと、心理的なストレスを感じることがあります。

特に真面目な人ほど、この点で強い負担を感じやすいように思います。

電話が続くため気持ちの切り替えが難しい

コールセンターでは、電話対応が終わるとすぐに次の電話が入ることがあります。
特に忙しい時間帯では、ほとんど休む間もなく対応が続くこともあります。

強いクレーム対応が終わった直後でも、すぐに別のお客様と普通に会話をしなければならないことがあります。

このとき、気持ちの切り替えがうまくできないと、次の対応にも影響してしまうことがあります。

短い時間で感情を整理し、落ち着いた声で次の電話に出ることは、思っている以上に難しいものです。

常に評価されている緊張感

多くのコールセンターでは、通話内容が録音されています。

これはサービスの品質を保つための仕組みですが、担当者にとっては常に評価されているような感覚につながることがあります。

言葉づかいは適切だったか、説明は分かりやすかったか、マニュアル通りに対応できているかなど、さまざまな点がチェックされる場合があります。

このため、電話対応のたびに細かな点まで意識しなければならず、その緊張感が精神的な疲れにつながることもあります。

ストレスと上手につきあうための対処法

コールセンターの仕事を続けていくためには、こうしたストレスと上手につきあうことが大切です。

いくつかの方法を紹介します。

「自分に向けられた怒りではない」と考える

クレーム対応をしていると、つい自分が責められているように感じてしまうことがあります。

しかし多くの場合、お客様が怒っているのは会社のサービスや仕組みに対してです。

担当者個人に怒っているわけではないと考えることで、気持ちを少し客観的に保つことができます。「これは仕事として受けている電話だ」と意識することが大切です。

電話が終わったら一度気持ちをリセットする

強いクレーム対応のあとには、数秒でもよいので気持ちを整える時間を作ることが重要です。

深呼吸をしたり、水を飲んだりするだけでも、気持ちが落ち着くことがあります。

トイレに行ったり休憩室で飲み物を飲みながら休憩をとるのもよいです。

短い時間でも意識的にリセットすることで、次の電話に冷静に対応しやすくなります。

いつまでもネガティブな気持ちを持ち続けることは避けたいですね。

同僚と話して気持ちを共有する

コールセンターでは、同じような経験をしている同僚が周囲にいます。

つらかった対応について少し話すだけでも、「それは大変だったね」と共感してもらえることがあります。

自分だけが苦労しているわけではないと感じられるだけでも、気持ちが軽くなることがあります。

完璧を求めすぎない

電話対応では、どれだけ丁寧に説明しても納得してもらえない場合があります。

すべての電話を完璧に対応することは難しいものです。

「できる範囲で誠実に対応する」という意識を持つことで、過度なプレッシャーを感じにくくなります。

まとめ

コールセンターの仕事は、外から見るよりも精神的な負担が大きい仕事です。

クレーム対応や謝罪の必要性、電話が続く忙しさ、通話チェックによる緊張感など、さまざまな要因が重なってストレスを感じやすくなります。

しかし一方で、コミュニケーション能力や問題解決力が身につく仕事でもあります。ストレスと上手につきあいながら働くことで、経験として役立つ場面も多いでしょう。

あなたに気をつけていただきたいことがあります。
それは嫌な出来事があったときにそれを何度も思い出して考えてしまうこと(反芻思考)があったらすぐに気分転換をしてください。
もしくは何か楽しいことや趣味に没頭して考えないようにしてください(難しいかもしれませんが)。

それと考えすぎて夜、眠れないなどの症状があったらメンタルクリニックへすぐに行ってください。
うつ病になったら戻すのが大変です(筆者はなってしまいました)。
その手前で対処すればひどいことになりませんのでちょっとおかしいなとご家族から言われたり、ご自分でちょっと変かもと思ったら先延ばしせずに必ず受診してください。

これからコールセンターで働く人や、現在働いていてつらさを感じている人にとって、少しでも参考になる内容になれば幸いです。